ふるさと納税と確定申告の周辺知識

確定申告で控除の対象となっているふるさと納税についての解説ブログです。

ふるさと納税と確定申告

ふるさと納税は、ふるさとに税金を納める制度ではありません。

すなわち、「ふるさとに納めた住民税の額を、現住所地の住民税から引いてもらう」という趣旨ではありません。

 

ふるさと納税は本質的には、自分の選んだ自治体への寄付です。

なお「ふるさと」である必要はなく、どこの自治体へでも寄付できます。

 

この寄付金の額は、所得から控除できますから、それだけ所得税や住民税が安くなります。

安くなった額をふるさとに納めたと考えれば、「ふるさと納税」と解釈できるわけです。

ただし当然ながら、寄付した額イコール節税額とはなりません。

寄付金控除の最低額は2000円ですから、この部分は少なくとも自己負担になります。

 

また控除を受けるには、確定申告をしなければなりません。

自営業者であれば毎年のことなので問題ないでしょうが、給与所得者は確定申告をしなければ還付金が受け取れません。

その手順ですが、まず好きな都道府県または市町村に寄付をして、寄附金受領証明書をもらいます。

この証明書を添付して、翌年3月15日までに、最寄りの税務署へ確定申告します。

所得税の確定申告をすれば、住民税は自動的に計算されます。

 

このように、サラリーマンにとっては一手間必要ですが、故郷のためだけでなく震災復興の手助けもできる制度です。